常見陽平『就活の神さま』(2011年)

就活の神さま?自信のなかったボクを「納得内定」に導いた22の教え?

就活の神さま?自信のなかったボクを「納得内定」に導いた22の教え?

「等身大」の自分で内定。
ストーリーで学ぶ「就活の戦い方」。
本当に必要な「知識」と「マインド」すべて。

第1章 就活が、くる。
第2章 だけど、僕には自信がない。
第3章 ひとりぼっちの「自分探し」。
第4章 学歴差別に負けるな。
第5章 いい会社って、何だ?
第6章 片思いじゃ、ダメなんだ。
第7章 面接を楽しめ。
第8章 徹底的に、やり抜け。
第9章 最終決戦が、やってきた。
第10章 内定の、その先へ。

とても面白い本だった。「自信のなかったボク」が、「就活アドバイザー」のジミーさんの助けを借りて、「納得内定」に至るまでを小説のかたちで描く。
輝かしい成功談も、特別な学歴も才能もない「平凡」な学生が、挫折しながらも、自分の納得のいくかたちで就活を進め、等身大の内定を獲得する。

当然のように、この世の中には「意識の高い学生」だけがいるわけではないし、企業も、そんな学生だけを求めているわけではない。この社会に、特別な才能や能力を要求される仕事だけしかないわけではない。地味でこつこつとガンバル学生、まじめだけが取り柄の学生に適した仕事だってある。

そんな学生が、膨大な情報のなかで埋もれず、自分なりに指針をもって就活に臨むには。そのエッセンスがつまっている本。

やっぱり大事なのは「過去の成功談」ではなく、「未来」だなあ。