Krinsky, John, "Free Labor: Workfare and the Contested Language of Neoliberalism", (2008)

Free Labor: Workfare and the Contested Language of Neoliberalism

1990年代、ニューヨーク市の市長であったジュリアーニ氏は、"the Work Experience Program: WEP"を拡大させた。このプログラムは、以前は、組合に組織された市の労働者によっておこなわれてきた単純作業に、福祉受給者を従事させるというものであった。

WEP労働者は、雇用者としての法的地位を否定され、市の労働者が受け取っていたよりも少ないお金しか受け取ることができず、また、労働者としての権利も保障されていなかった。それゆえに、様々な反対運動が起こった。この運動のなかで、「ワークフェアプログラムの参加者たちは、労働者なのか、福祉受給者なのか？」という問題が提起された。

この本は、インタビュー、公的文書、メディアレポートを資料として用いて、1990年代、ニューヨーク市で展開されたワークフェアプログラムに対する反対運動を分析している。

1 Free Labor?
2 The Workfare Contract in the Workfare state
3 The Formation of a Protest Field
4 In the Trenches
5 Mapping Passages through the Trenches
6 Claim, Ccognitions, and Contradictions
7 The Contested Language of Neoliberalism