エスピン=アンデルセン著『平等と効率の福祉革命―新しい女性の役割』(2009=2011年)

平等と効率の福祉革命――新しい女性の役割

平等と効率の福祉革命――新しい女性の役割

ほとんどの先進国で所得格差が拡大するなか、キャリアを追求する男女の平等化は進んだ。
しかし、高学歴の女性たちがジェンダー平等化の先頭に立ついっぽう、従来通りの性別分業を続ける人びともいる。
学歴の似た者同士が結婚するようになった結果、社会が二極化する恐れがある。
二極化はさらなる少子高齢化を招き、次世代を育てる上での不平等にもつながる。
比較福祉レジーム論の第一人者による、平等と効率の同時達成にむけた、具体的な提言の書。
日本の状況についての本格的な解題を付す。

序論
第I部
第1章 女性の役割の革命と家族
第2章 新しい不平等

第II部
第3章 家族政策を女性の革命に適応させる
第4章 子どもに投資しライフチャンスを平等にする
第5章 高齢化と衡平